腰痛

腰痛と足のしびれが一緒に出たら…気をつけたい、足のしびれと病気

腰痛そのものは一般的な不調であり、日常的にちょっとしたことでも起こります。例えば、運動による筋肉痛や、重いものを長時間持つなども腰痛の原因となります。小さなお子さんをお持ちのお母さんなどは、抱っこやおんぶで腰痛を感じることもあるようです。こうした腰痛は、湿布などでも軽快しますし、長引く場合は、思い当たるような原因もあるようです。

しかし、これといって思い当たるフシもないのに、いつまでもしつこい腰痛が続く上、手や脚のしびれが起こってくるという場合、内蔵の病気が原因で起こっている腰痛という場合が考えられます。腎臓の病気や、子宮、卵巣の病気がみられると、内臓の腫れや異常が腰の痛みとして現れてくることがあるのです。

また、椎間板ヘルニアのような、腰の神経を刺激する異常があると、足のしびれの症状が起きる場合もあります。

希なケースとして、腰の付近に腫瘍が出来て、神経を圧迫することが原因となり、手足のしびれを伴う腰痛が起こることもあります。突然鋭い痛みで起立不能になる場合もあれば、鈍痛がしつこく続いて、痛みが取れないというような場合もあり症状の表れ方は様々で一概に言えません。腫瘍の出来た位置や大きさ、圧迫されている状況で違いがあります。

腫瘍の場合は、一見すると椎間板ヘルニアに似ているので、整体院や整形外科など、筋肉や骨の専門家にかかることが多いようです。こうした病院での治療で、しつこく痛みとしびれが取れないようであれば、一度、総合病院での精密検査を受けたほうが安心でしょう熟練の整体師さんの中には、経過をみて、内蔵の異常を感知して施術を断るケースもあります。このような場合、施術によって悪化の心配もあるからだそうです。

腰は体の中心とも言われ、内蔵の大部分と接触している部位ですから、内蔵の以上が腰の症状として現れることは少なくありません。しつこい腰痛が続くときは用心したほうがいいと言えます。

腰痛が辛い!どこの病院で治療する?失敗知らずの病院選び

大して痛みが強くないし、と、長いこと我慢してきた腰痛、歳のせいとか言われくないから我慢してきたけど、さすがに辛くなってきた。一度病院に行こかうな・・・。そう思ったまではいいけれど、「はて?腰痛はナニ科だったっけ?」外科?整形外科?形成外科?それとも???

普段、あまりお世話になることのない、外科系の診療科はわかりづらいですよね。もし、腰の痛み以外に、目立った症状がなければ、行くのはまず整形外科になります。最初の受診で行われるのは、痛みが起こっている原因の特定です。問診やカウンセリングなどの他、レントゲンはおそらく必ず撮ることになるでしょう。状況によっては、MRIや血液検査が必要になってくるときもあります。よほど、因果関係が明白な場合でも、いきなり診断名がつくことは少ないように思います。

なかなか結果が出なくていろいろな検査をされると「どうして、すぐにわからないのかな?」と不安になったり、医師を質問攻めにしたくなったりするものですが、慌てずに検査結果が出揃うのを待ちましょう。医師の方でも、結果を踏まえて、腰痛の出る病気を消去法で削除していき、最終的に判断することになるので、軽々しくは判断できないものなのです。

腰痛、というだけで、友人知人から「あそこの麻酔科が・・・」「××神経内科が評判がいいよ」「△▽リハビリ病院が」なんてアドバイスだけを鵜呑みにして、受診をするのはお勧めできません。なぜなら、腰痛の原因は必ずしも、これらの外来が専門にするものではないからです。極端な話、腰の腫瘍でも腰痛が起こります。そんな場合は、行くべきはまず内科、その次が外科となるでしょう。もし、整形外科を受診した結果、こちらが適切となれば必ず紹介状を書いてくれるはずです。

また、整体院に直行するのも、時と場合によります。熟練の整体師さんならば、「これはおかしい」と感じた場合、施術を控えて内科を受診することをすすめたりすることもあります。「内科に行け、なんて、治療に自信がないんじゃないか?」などと思うのはとんでもない勘違いで、熟練の整体師さんでは、骨や筋肉以外に以上が疑われる場合は、うかつに施術をしない方が良い、と判断して内科を勧めるのです。また、骨折が疑われるような場合でも、応急処置だけををとり、外科や整形の紹介状を出す場合もあります。もし、土日や祝祭日などで緊急に診てもらいたいという場合は、選択肢の一つではありますが、整体院は医療機関ではないので、内臓疾患が隠れていた場合は判断ができません。その点は、念頭に置いておきましょう。

腰痛治療のもうひとつの道、鍼医による鍼治療

腰痛に鍼が効くという話を聞いたことがある方は少なくないと思います。日本には現在でもたくさんの鍼灸院があり、多くの鍼医が治療を行っています。鍼は東洋医学の一つで、古い歴史を持ち、日本に伝わって以降、日本人の生活や体型などの特徴に合うように調整されて現在に至っています。基本的には整体などと同様、体の自然治癒力を利用して不調を改善させるという考え方のものです。整体の場合は、骨や筋肉の関係を施術者が、手で刺激することで調整していきますが、鍼灸師の場合は、鍼をうち、あるいは、灸を据えることでツボを刺激して、治癒を促すという方法をとっています。

整体と鍼灸が異なる点は、鍼師、灸師がどちらも国家資格制度があるところです。整体は現在のところ、日本の国が認めた国家資格というものはありません。一方で鍼灸師は国家資格保有者が施術を行いますし、健康保険が適用となることもあります。(適用となるのは一部の症状に限定され、手続きも必要になります)

鍼灸院による鍼治療で一番多いのは、やはり、ぎっくり腰の治療です。必ずしも即効性があるというわけではなく、治療後の経過には個人差がありますが、旧来より、その治療効果は認められていて、今でも根強い人気と信頼があります。施術の内容は、個々人によって痛みや、もともとの体調、基礎疾患の有無などが様々で一概には言えませんが、治療を受ける人の体調や体質に合わせ、カスタマイズされた鍼や灸が選択されるのが一般的なようです。

鍼灸と言われると、若い人には「怖い」「痛い」「熱い」といったネガティブイメージが強いようです。これは、一方では情報化社会の弱点で、本場中国での鍼灸のイメージが誤って伝わっているせいもあるのかもしれません。日本における鍼灸は、中国のものとは若干違っており、針の長さは中国の約半分程度のものを使っていて、痛みは少なく、灸も直接肌に載せることはしない方式になっています。ですから、暖かさは感じますが、火傷しそうなほど熱いということはありません。ツボの刺激が鍼灸の真髄ですから、中国式ほどの長い針や、熱い急は必要ない、という判断に次第に変化してきた結果のようです。

鍼灸を愛用しているスポーツ選手やアスリートは多数いらっしゃいます。スポーツ選手の腰痛は選手生命を左右するため、重要な治療方法として選択されているのだとも言えます。

キネシオテーピングを知っていますか?腰痛を緩和するテーピング

腰痛の原因の一つに、骨格や筋肉のアンバランスが挙げられます。本来、人体は、ほぼ左右対称のバランスの良い形をしています。それが、日常生活や仕事、スポーツなど、何かの原因で、筋肉や骨に、ズレが生じてしまい、そのまま戻れなくなってしまうと、正常な状態とは異なるアンバランスな状態で筋肉が伸縮するために、腰痛や肩こりの原因となるのです。

このような状態をテープを貼ることで改善できる方法が考案され、トップアスリートやアマチュアスポーツ選手のあいだでも利用されるようになりました。キネシオテーイングという方法で、姿勢の崩れをテープを貼ることで矯正できるため、腰痛や肩こりを改善するばかりでなく、正しい姿勢が保てることで、フォームの崩れを防ぐことができ、結果として怪我の予防にもつながると言われています。大リーガーや相撲選手などの利用や、サッカーのベッカム選手が用いたことなどで知られています。キネシオテーピングは、骨折などの保定に使うホワイトテープと異なり、体の運動の自由度を妨げません。また、リンパの流れも妨げないことから、スポーツに非常に適しています。

近年では、オリンピック選手がカラフルなキネシオテープを活用して競技を行う様子などが放映されて、おまじないの一種?などの話題も呼んだようです。

キネシオテープは、正確な貼り方を習得することで効果を発揮します。整形外科医やトレーナー、理学療法士、整体師、カイロプラクティックなどの分野では広く活用されています。腰痛の場合は、背中の腰周辺にキネシオテープを貼ることで腰痛の軽減や予防の効果を発揮できます。体の背部であることと、腰椎の位置など、骨格に関わる正確な知識も必要となりますので、自分で貼るのは少し難しいかもしれません。

キネシオテープの専門家たちは、利用者のために、講習会や技能訓練会などを行っています。キネシオテープの利用に興味のある方は、こうした講習会を利用して使い方を学ばれると良いでしょう。

枕なしで寝ると腰痛が起こる!?枕と腰の意外な関係

「体に合わない枕は、正しい睡眠姿勢を崩すことになり、肩こり腰痛の原因になっている。」こんな衝撃的なレポートが発表されて話題となっています。

仰向けで眠るとき、背骨の延長と、首の作る角度は15度が理想ところが通常市販されている枕は、こうした「首の角度」を考慮されて作られていません。当然ながら、人の体格には個人差があり、理想的枕の高さは、各人で違っていて当たり前なのですが、これまでの日本の寝具には、そうした考えがありませんでした。試しに枕を使わずに仰向けに寝てみると、首がのけぞり顎が上がって、頭が後ろに反り返ってしまうことと思います。この状態で眠るのは、当然ながら、とても苦しいはずですし、また、首がのけぞっていることで、腰も反ってしまい、結果として腰痛を起こす原因になるのです。

こうした状態は、枕の高さを正しく調整するだけで簡単に改善することができます。多くの場合、市販の枕は高すぎたり、やわらかすぎたりして必要な高さを維持するのには足りません。頚椎を正しく維持するためには、ある程度の硬さと、首と頭の位置を正しい位置に保持する高さであることが大切です。近年の研究では、高すぎる枕を使うことは、頚椎と腰を痛める原因になることが分かっています。

ぴったり合う枕の高さは、枕をして仰向けになって、両腕を組んだ状態で、楽に寝返りを打てること、がひとつの目安となります。硬さは、柔らかすぎないほうがよく、「使い古した座布団の硬さ」が目安だそうです。自分に適した枕を作る簡単な方法として、このような、古座布団をたたんだものに、バスタオルや古毛布などを重ねて高さを調節し、枕にする方法があります。簡単ですが、こうしたやり方で調整をすると眠る姿勢が正しく保たれて腰痛が改善する効果があります。肩こりや腰痛がひどいときは、枕を調整してみると思わぬ効果があるかもしれません。

これはぎっくり腰!?急な腰痛の対処法とは?

突然の痛みで固まってしまい、動けなくなるばかりか、呼吸するのもやっと、と言われるほどの激しい痛みが起こるぎっくり腰。急性腰痛というのが正式名称ですが、まさしく、「急性」で、唐突に起こるため、本人も周囲も驚いて、どうしたらよいのか慌てふためいてしまうことが多いようです。痛みが腰だけではなく、体全体に起こったように感じてしまって、その場に倒れてうずくまってしまう人もいるとか。

こんな時、本人はとにかく痛みでいっぱいいっぱいの状況ですから、いろいろ聞いてもうまく反応はできません。周囲の人が、まず、安全を確保し、それから冷静になって、対処することが望ましいです。

最初にすることは、「どこにも怪我がないか?」です。
例えば、肋骨の骨折など、外から見て分かりづらい場所にダメージを受けていないか?ぶつけたりしていないか?などの確認をしましょう。

次に、冷や汗、吐き気、気分が悪いなどの症状がないかを確認します。もし、可能なら脈も見てみましょう。強い吐き気があったり、発熱や悪寒、激しい腹痛などの症状があれば、もしかしたら、腰よりも内蔵のどこかに病気があるのかもしれません。女性の場合、卵巣嚢腫の破裂などでも、激しい腹痛と一緒に腰痛を訴えることがあります。

次にご本人にとって、楽な姿勢を取れるようにして、痛みが少し引いてくるまで休めるようにしましょう。ぎっくり腰の場合は、ゴリラの立ち姿のような、前屈みの状態や、場所があれば横向けに寝ると楽になることがあります。少し落ち着いてきたら、速やかに病院を受診しましょう。

痛みの発生が夜中などで、救急車を呼ぶ必要があるようであれば、

腰の症状別、腰痛の診断

腰痛の診断にはいくつかの分類方法があります。まず、わかりやすいのが「どのように始まったか?」で、ぎっくり腰のように突然始まる腰痛を「急性腰痛」それに対していつも痛みがあるものを「慢性腰痛」として分類します。ぎっくり腰に代表される急性腰痛症は、最初の激しい痛みが通り過ぎると姿勢に制限はあっても、そろそろと歩くことができたり、急性期の痛みは減退していく傾向があります。ですから、このような痛みの場合は、痛みが少し落ち着いた隙に受診するのが、患者の負担も少なくなって望ましいでしょう。

反対に、腰の痛みが次第にひどくなるような場合や、横になっても痛みが収まらないなどの場合は、炎症や細菌感染、腫瘍の可能性もあります。また、青あざなど出血の恐れがあるような場合や、下肢にむくみが出たり、しびれ、むくみ、麻痺のような症状がある、腹痛吐き気などの症状がある場合は、内蔵の疾患が直接の原因で起きている腰痛の可能性もあります。いずれの場合にも、早急な受診が望まれる自体ですから、このような傾向があるときは、救急車の依頼も必要であると考えます。

動いたり、歩いたりすると痛みやしびれがおこるが、じっとしているときはそうでもない。こんな場合は、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が疑われます。高齢者の方々に多いですが、スポーツをしている若い人にも、運動がきっかけで起こることがあります。脊柱管狭窄症は、すべり症、という腰の病気とともに発生することがあるからです。

この場合は、慢性的な腰痛はあるものの、いつも痛いというわけではないので、ついつい我慢してしまったり、若い人の場合、通学や部活などの時間的な都合や、試合が近いなどの責任感からずるずると受診を控えてしまいがちです。腰の痛みはもしかしたら一生に関わる問題になるかもしれません。こんな場合は、極力時間を作ってでも受診しましょう。

腰痛の痛みを取り除く神経ブロック注射治療とは?

腰痛の痛みがあまりにひどくて、歩くこともままならないレベルだと、日常生活を送るだけでさえ支障が出てしまいます。口から飲む痛み止めは、あまり強いものだと、胃が荒れてしまいますし、座薬で痛みを抑えるのにも限界があります。「痛みのあまり意識がなくなった。」というほどの痛みに襲われる患者さんもいらっしゃいますから、「たかが腰痛」と簡単には片付けられません。

飲み薬や座薬で痛みが抑えられないほどの状況には、「神経ブロック注射治療」が行われることがあります。「神経ブロック」という名前にびっくりして、なんとなく物々しい治療では?と思われてしまいそうですが、これは、主にペインクリニックなど、痛みに対する治療を行っているところでは、そんなに珍しくなく行われている治療方法です。病気ではありませんが、出産の時に陣痛を感じないで赤ちゃんを分娩する「無痛分娩」に利用されていることもあります。このことでわかるとおり、非常に安全性の高い薬を用いて、副作用の心配のない方法で行われる痛み止めの注射治療です。

ブロック注射は、神経の流れを一時的に遮断することで痛みを感じなくして、痛みによって緊張した筋肉や血管を緩めてあげることで血行を改善し、自然治癒力を高めることを期待して行われています。「西洋医学(注射)と、東洋医学(自然治癒力)の融合」とも言われ、痛みを取り除きつつ、全身状態を改善するという目的で行われることが多いです。椎間板ヘルニアなどの患者さんに利用されることが多いようです。

注射を打つ場所によって、硬膜外ブロック、神経根ブロック、椎間関節ブロック、腹部交感神経ブロック、に分けられます。多くは座ったまま、針を刺すところを消毒して、それから、麻酔の注射をします。そのあと、神経ブロック用の注射を打ちます。駐車が終わってからは、経過観察のため、血圧を確認しながら1時間ほど横になって休憩をとります。注射が終わるまでは10分程度で、外来で受けられる治療です。

ペインクリニックでは保険適用の治療です。これでも痛みが取ればいほど重症の患者さんを除いて、痛みの症状が和らぐ効果は高く、腰以外にも首や頭を除いて、広く利用されています。

ぎっくり腰の腰痛の応急処置!ギクッときたら、要注意

腰痛の中でも、あまりに有名な「ぎっくり腰」モノを持ち上げようとした時に、「ぎくっとやった」というケースがよく知られていることから「ぎっくり腰」という名前の方がよく知られていますが、「急性腰痛」といいます。腰の症状が中心と思われているようですが、正確には神経の病気。痛みも必ず起こるというものではなく、自覚症状がないまま、「朝、起きようと思ったら、立てなくなっていた。」というケースもあります。また、急に痛みが起こるパターンとは異なり、いつも腰の不快感が残る「慢性腰痛」という症状もあります。

ぎっくり腰の原因は、炎症。前述のような「朝おきたら」というケースは、炎症によって腰の神経が圧迫されるなどによって、足への神経伝達が阻害されている状態です。こうした症状で文字通り「担ぎ込まれるようにして」受信される患者さんの場合、お話を聞いてみると、「お風呂に入って寝たら、朝起きられなくなっていた。」というような、「前夜に腰を温めていた。」というお話が多いようです。実は、前の晩に症状は始まっているのですが、痛みを感じないために普段通りの生活をしてしまったため、温められて炎症が悪化してしまって、圧迫が本格化してしまうということのようです。

本来、こうした炎症の場合は、冷やすことが大事で、温めるのは逆効果なのです。もちろん、入浴は厳禁。2,3日は安静を保ち、日に数回、氷のうやアイスバッグなどで冷やすことが効果的です。立てないことや、足がしびれるなどの症状がある場合は、医師の診察と指示に従って、治療を受ける必要があります。

年齢を経てから、転んで腰を打った場合などは、痛みが弱くても、あとになってから悪化してくる場合もあります。高齢者の腰の症状は長引く傾向が多いので、怪しいと思ったら、早めの受診を心がけましょう。受診によって、思わぬ腰の症状が見つかることもあるようです。

腎臓にトラブルがあると腰痛が起きる!?腎と腰の関係

腰痛の原因と言われると、多くの方は、筋肉や骨格の不具合や過労をイメージするようです。実際、重いものを持ち続けたり、急に無理して重いものを運んだりした結果、腰痛に悩まされることは珍しくありません。しかし、腰痛の原因はそれだけではなく、内蔵の症状が腰痛という形で現れる場合もあるのです。その、最も顕著なのが腎臓で、腎疾患を患っている方の多くは腰痛にも悩まされています。腰痛を訴える方の半数に腎臓にトラブルがあるという報告もあります。更に、腎疾患だけでなく、他の内蔵器のトラブルが腎臓に及ぶケースもあります。

A子さんは、40代半ばの女性。ある夜、ふと、腰の鈍い痛みで目が覚めました。ちょうど、生理中だったこともあり、「生理痛かな?冷やしたのかしら?」ちょっと、いつもよりも位置が高いなあ?と、不思議には思いながらも、横になったまま、痛むあたりをマッサージ。

ところが、揉み始めたら、間もなくして、酷い激痛に!痛さのあまり、となりに寝ていた夫を起こして助けを求めました。驚いた夫が、Aさんが「痛い」というあたりに手を触れると、ひどく熱を持っています。Aさんも夫の冷たい手が触れると、ひんやりとして心地よいと感じました。温めたのがいけなかったのか?と、思って、冷やしてみると痛みが薄れ、次第に落ち着いて眠ることができました。

翌日、内科を受診して、超音波検査を受けてみてビックリ!「腎臓が腫れていますね。」と医師に言われてしまいました。しかも、「腎臓が原因ではないようですね。」と言われるではありませんか!

さらに詳しくMRIをとってみると、Aさんの卵巣が腫れているために、腎臓から膀胱へつながっている尿管が圧迫されて、そのせいで、尿の排出がスムーズにできなくなったせいで、片方の腎臓が腫れていたのです。(水腎症といいます)幸いに悪性のものではなく、手術で卵巣を片方切除することで事なきを得ました。卵巣も沈黙の臓器と言われるように、痛みが起こることが少ないので、このように重大な異変が起こるまでは、ご本人にも気づかないことが多いようです。

腰痛だから、と、放置するのが危険な病気が隠れている場合も考えられますから、しつこい痛みや、急な激痛の時は、迷わず受診をしたほうが良いと言えます。

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