腎臓疾患と腰痛

腎臓にトラブルがあると腰痛が起きる!?腎と腰の関係

腰痛の原因と言われると、多くの方は、筋肉や骨格の不具合や過労をイメージするようです。実際、重いものを持ち続けたり、急に無理して重いものを運んだりした結果、腰痛に悩まされることは珍しくありません。しかし、腰痛の原因はそれだけではなく、内蔵の症状が腰痛という形で現れる場合もあるのです。その、最も顕著なのが腎臓で、腎疾患を患っている方の多くは腰痛にも悩まされています。腰痛を訴える方の半数に腎臓にトラブルがあるという報告もあります。更に、腎疾患だけでなく、他の内蔵器のトラブルが腎臓に及ぶケースもあります。

A子さんは、40代半ばの女性。ある夜、ふと、腰の鈍い痛みで目が覚めました。ちょうど、生理中だったこともあり、「生理痛かな?冷やしたのかしら?」ちょっと、いつもよりも位置が高いなあ?と、不思議には思いながらも、横になったまま、痛むあたりをマッサージ。

ところが、揉み始めたら、間もなくして、酷い激痛に!痛さのあまり、となりに寝ていた夫を起こして助けを求めました。驚いた夫が、Aさんが「痛い」というあたりに手を触れると、ひどく熱を持っています。Aさんも夫の冷たい手が触れると、ひんやりとして心地よいと感じました。温めたのがいけなかったのか?と、思って、冷やしてみると痛みが薄れ、次第に落ち着いて眠ることができました。

翌日、内科を受診して、超音波検査を受けてみてビックリ!「腎臓が腫れていますね。」と医師に言われてしまいました。しかも、「腎臓が原因ではないようですね。」と言われるではありませんか!

さらに詳しくMRIをとってみると、Aさんの卵巣が腫れているために、腎臓から膀胱へつながっている尿管が圧迫されて、そのせいで、尿の排出がスムーズにできなくなったせいで、片方の腎臓が腫れていたのです。(水腎症といいます)幸いに悪性のものではなく、手術で卵巣を片方切除することで事なきを得ました。卵巣も沈黙の臓器と言われるように、痛みが起こることが少ないので、このように重大な異変が起こるまでは、ご本人にも気づかないことが多いようです。

腰痛だから、と、放置するのが危険な病気が隠れている場合も考えられますから、しつこい痛みや、急な激痛の時は、迷わず受診をしたほうが良いと言えます。

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