腰痛の際の咳嗽に対してどう対処するか

咳嗽って何?腰痛時の咳嗽の症状とそれに対する処置について

咳嗽という言葉は、知っている人は非常に少ないのではないかと思います。そもそもどう読むのかすら分からないという人も多いでしょう。咳嗽は「がいそう」と読みます。意味は咳のことです。これは、咳嗽という字からピンときた人もいるのではないでしょうか。

さて、この咳嗽ですが、今回テーマにするのは、腰痛症になっている時の咳嗽の症状と対処法についてです。咳でいいのに、なぜわざわざ咳嗽などと難しい呼び方で呼ぶのでしょうか。それには訳があります。私たちは、病気等でなくても咳は自然にすることがあります。また、食べ物や飲み物をのどに詰まらせた時、咳をします。咳嗽とは医学的には、何かの病気の際の症状に一つとして呼ばれる正式名称です。そのため、前述したような場合では咳嗽とは呼ばないことがあるのです。

腰痛症の場合、咳をすることで、腰に鋭い痛みが走ることが多くあります。これは、咳をした際に腹圧が急に上昇し、椎間板を脊椎側へ押しやってしまい、神経に強い刺激を与えてしまうからです。また、咳をした際の前屈で腰椎や椎間板そのものに圧力をかけることで、痛みの原因になることもあります。一般的に咳をして、痛いというのは前者の場合が多いです。

このような、咳に対しての腰の痛みをどうするかといった問いに対して必ず考えられるのは、コルセットを使うという考えと、自分で意識的にする対処法の二つです。コルセットは、普段からの腹圧を高めることが主な効果です。そのため、咳などで一時的に腹圧が高くなるような行為に対して、もともと高い状態を維持しているので、痛みが起きにくいというメリットがあります。一方、意識的にできる対策というのは、簡単な話、咳をするときに前傾姿勢を取らないように、背筋を伸ばした状態で咳をすればいいのではないかということです。しかし、どちらの場合であっても欠点は存在します。

まず、コルセットの方ですが、常に腹圧を高めるコルセットは常用が難しいです。24時間つけっぱなしにするのは、治療の側面から勧められないことが多く、腹圧の調整が自分でできなくなる可能性もあり、腰痛が慢性化するリスクがあります。一方、自分で前傾姿勢を取らないようにするという方法にも限界はあります。例えば、寝ている時、私たちは咳をするとき、無意識に前傾姿勢をとってしまいます。また、咳ならまだいいですが、くしゃみなどは、ふとしたきっかけで起こるため予測が難しく(咳もそうですが)、腰への負担が特に大きいので、すべてを回避することは不可能に近いのです。

そのため、治療法をとるときはある程度痛むのを覚悟の上で、前傾姿勢を取らないように体に習慣をつけさせるのが一番です。最初のうちは意識的に前傾姿勢をとってしまい痛みますが、何度も繰り返せば、人は痛みを受けないような姿勢を学習していきます。そうして、前傾姿勢を取らないような姿勢を習慣化すれば、不意にくしゃみが出てしまっても、無意識のうちに、痛くない姿勢を取れるようになります。それまでは、寝ているときはコルセット、起きている時は、意識的に、腰への負担を減らす工夫をするべきです。

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