腰痛の影に潜む重篤な病気

‘最近、腰が痛くて‘鈍痛?耳を澄ませば忍び寄る病気の足音が!

腰痛に関連する病気としては、罹患率の多さで、まず椎間板ヘルニアが挙げられるでしょう。椎間板ヘルニアとは、脊椎を構成する繊維輪軟骨が、何らかの強い圧力で破れ、繊維輪軟骨中の髄核が飛び出してしまい、脊椎に沿って走る末梢神経を傷付ける病気です。治療には外科的療法が必要となります。

脊柱管狭窄症は、脊柱内を通る神経のトンネルである脊柱管が狭くなり、圧迫される事で発症します。足、腰の痺れを伴い、歩行に支障をきたす事もあります。重症化すると、排尿困難を引き起こす事もあります。

内臓疾患による腰痛には、腎臓結石や尿路結石が挙げられます。結石が腎臓内に留まっている状態では痛みは感じませんが、結石が尿路に流れ出し、尿管を傷付けると疼く様な痛みから始まり、ひどくなると七転八倒の激痛に襲われます。治療法としては、結石がそれ程大きくない場合は、投薬療法で結石を溶かす治療方法で治癒しますが、結石が大きくなってしまっている場合は、外科的療法を行わなければなりません。

恐ろしいのは腹部大動脈瘤です。動脈硬化により、腹部の大動脈に瘤が生じ、最初は鈍い痛みを腰回りに感じますが、大動脈瘤が破裂し出血すると、激しい痛みを伴い、血圧降下を生じ、場合によっては命の危機に晒される事になります。即刻、手術する必要があります。

また、膵炎も、腰痛を引き起こす恐ろしい病気です。膵炎には急性膵炎と慢性膵炎とがあります。急性膵炎の場合、激しい痛みが腹部と腰を襲います。慢性膵炎の場合は鈍い痛みが生じます。慢性膵炎は、膵臓がんなどへ進行する事で、非常に厄介な症状です。膵臓がんは発見が遅れる事が多く、その致死率は高く、腰痛がシグナルとなっている場合は、即刻、手術の必要が生じ、それも一刻を争う状態になります。

この様に、腰痛の影に潜む病気には、症状は辛いが命に別条のない疾病から、処置が後手後手に回ると、命に関わる疾病まで、実に多様な疾病が挙げられます。単なる腰痛としては済まされない状態も有り得るのです。

このエントリーをはてなブックマークに追加